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記憶

おかえりなさい。

カーラジオから懐かしい曲が流れると、その流れる景色の中で妙な既視感に囚われることがあります。

音であるとか香りであるとかは記憶を喚起させるようで、一瞬にしてその曲の思い出があるころにタイムスリップが出来ます。

それが良いという人もいれば、それが悲しい思いをさせてしまう人もいます。

懐かしいラブソングを久しぶりに聴いた時、その歌詞に思い浮かべる人は誰なのか?

その時によっては「いま」とは違う人であることもまたあり得ることで。

そんな想いを巡らせていると思います。

「あの頃が良かったのか?」

僕は即座に「いま」が幸せだと答えます。良くなるように、良くなるように生きてきました。

それでも、ほんの一瞬だけでも考えることはあります。

今に不満があるわけでも、

過去の郷愁に囚われているのでもなく、

過去に思った人を想うことが。

とても懐かしく

とても切なく胸を締め付けます。

すこしだけ安心するのは、

そうした切なさを感じる毎に

あの時の想いは間違いじゃなかった、それだけ本気の恋が出来たのだと信じられることです。

人を好きになるとは、そうした気持ちの受け渡し、その繰り返しなのでしょうね。


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